医療レーザー脱毛で毛が抜ける仕組みとは?

全く脱毛について知識がない頃は、1回脱毛をすれば生えてこなくなると思った方も多いかも知れません。
実際は医療レーザー脱毛で永久脱毛をしても、平均5~6回程度はレーザーを照射しないと永久脱毛は完了しません。
永久脱毛で毛が抜ける仕組みは、メラニン色素に反応するレーザーを使って毛根や毛乳頭、毛母細胞を壊します。
髪の毛を含め体全体に生えている毛には、ヘアサイクル(毛周期)があります。
★成長初期
★成長期
★退行期
★休止期
これらの4段階を繰り返していますが、脱毛の効果が期待できるのは成長期の毛の毛根だけです。
退行期や休止期の毛は色素が薄いので、レーザーがあまり反応しないため効果が期待できません。
ヘアサイクル(毛周期)はランダムなので、繰り返し脱毛を行うことで徐々にどの毛穴からも毛が生えてこない状態になるのです。
医療レーザー脱毛で2~3カ月程度の間隔を置くのは、毛周期に合わせて行うためです。
アリシアクリニックやリゼクリニックで使われている脱毛マシンは、ダイオードレーザー(ライトシェアデュエット)です。
脱毛エステのような低出力の脱毛機とは違い、顔の産毛にまで効果が期待できるマシンです。
ダイオードレーザー(ライトシェアデュエット)の場合は、毛周期に合わせて1~2カ月間隔で脱毛できます。
平均して1~2年通うことで永久脱毛が可能で、他のレーザー機と比べて痛みが少ないと言われています。
ダイオードレーザーと併用して使われる脱毛マシンにYAGレーザーがあります。
深い部分の毛根にもダメージをしっかり与えることができて、硬化毛が起きにくいのがメリットです。
産毛にもしっかり対応しますが、深部に届くため他の脱毛機よりも痛みが強いことがデメリットに挙げられます。

ヒゲや顔の医療レーザー脱毛の仕組みは?

人それぞれ体毛には個人差がありますが、パーツごとに見ても顔は他の部位とは脱毛の仕組みが異なります。
女性の顔の毛は色素が薄い産毛なので、従来のアレキサンドライトレーザーとダイオードレーザーでは難しいと言われていました。
また男性の密集した濃いひげにも同様に、あまり相性が良いとは言えません。
ソプラノアイスプラチナムは、メラニン色素ではなく毛包全体に効果が期待できます。
ですから細い毛や色素の薄い毛にも高い効果を発揮します。
これまでのレーザー脱毛に比べても、痛みはかなり軽減されています。
従来のアレキサンドライトレーザーとダイオードレーザーでは、メラニン色素に対して高出力で照射するので痛みを感じやすいです。
ソプラノアイスプラチナムは、低出力のレーザーを広範囲に照射して、熱でじわじわ毛包にダメージを与える仕組みです。
ですから熱さや痛みを感じにくいので、敏感な顔のお肌にも最適なのです。
個人差がありますが平均して5~6回程度の脱毛で、産毛が減ってきたと効果が実感できてきます。
十分に脱毛ができたと実感できるまでは、およそ10回程度の照射が目安です。
ソプラノアイスプラチナムを使って顔脱毛する場合には、4~6週間の間隔で脱毛することが可能です。
毛包にアプローチする仕組みなので、従来のマシンと違って毛周期に合わせる必要が無く、短期間で数多く通えるのもメリットでしょう。
このように最近は毛周期に関係なく脱毛できる脱毛機も増えていて、永久脱毛までの時間短縮が可能になっています。

脱毛サロンのフラッシュ脱毛のメカニズムについて

脱毛サロンのフラッシュ脱毛も、医療レーザー脱毛と同様に特殊な波長の光を照射することには変わりありません。
医療レーザーより出力が低いので、1回あたりの効果が低く、通う回数が医療レーザー脱毛よりも2~4倍程度は多くなります。
脱毛サロンで採用されているフラッシュ脱毛には大きく分けて3種類の方式があります。
★IPL脱毛 メラニンに反応する仕組み
★S.S.C脱毛 メラニンに反応する仕組み
★SHR式脱毛 毛包に反応する仕組み
IPL脱毛は照射範囲が広く、フォトフェイシャルなどにも使われています。
肌の表面で輪ゴムをはじいた感じので、痛みが少ないので顔脱毛にも適しています。
S.S.C脱毛はイタリアのDEKA社の脱毛機で、IPLと同様に毛乳頭に作用します。
肌ダメージが少ないので顔脱毛やvio脱毛にも適しています。
一般的に光脱毛は、メラニン色素の薄い部分には反応しにくいデメリットがあります。
しかしS.S.C脱毛は、ジェルを塗った上から光を照射することもあって産毛にも反応しやすいです。
SHR式脱毛は毛包部分にアプローチするので、IPLやS.S.Cと比べてもさらに痛みが少ないです。
反面、新しい技術なので10年後や20年後の経過がまだ分からない未知な部分があります。

ミュゼの光脱毛で毛が抜ける仕組みとは

人気のミュゼの光脱毛は、S.S.C方式のフラッシュ脱毛です。
ジェルを塗布した上から光を照射する仕組みで、とてもお肌に優しいと評判です。
ライトが安定していて、ジェルにはお肌に優しい成分が含まれています。
ジェルを塗った状態で体に害のない可視光線を当てて脱毛をすると、2~3週間後には毛が抜け落ちます。
毛周期に合わせて2週間以上の間隔を空けて脱毛を繰り返すことで、徐々に効果を実感できるでしょう。
効果のあった毛は産毛のように変化をして、徐々に脱毛効果を実感していくことができます。
医療レーザー脱毛と比べると、出力が低い分痛みも少ないので、通っていてストレスが少なく済みます。
ただしその分、医療レーザーよりも回数を重ねないと効果が出にくいので、足を運ぶ回数は多くなります。
医療レーザーが平均して5~6回なのに対し、ミュゼは5回目くらいから効果を感じ始めます。
ミュゼで脱毛が完了する回数の目安をご紹介します。
★6回 およそ4割
★12回 およそ3割
★18回 およそ3割
個人差がありますが早ければ6回程度で終わり、18回程度やればほとんどの方が終わります。
独自に開発したプラセンタエキス配合のミルクローションで、スキンケアをしてくれます。
一般的に脱毛後はお肌がデリケートになりますが、ミュゼで脱毛すると毎回スベスベになると好評です。

針脱毛で毛が抜ける仕組みとは

フラッシュ脱毛や医療レーザー脱毛がまだ普及していなかった頃、永久脱毛と言えば針脱毛(ニードル脱毛)が主流でした。
光を使った脱毛は広範囲を一度に脱毛できますが、針脱毛(ニードル脱毛)は毛の1本1本に施術を繰り返して行く気の遠い作業です。
成長期のムダ毛が生えたままの状態で、毛穴に針を刺してそのまま10秒~20秒ほどキープします。
電気の熱で毛根にダメージを与え、次の毛穴に針を刺す繰り返しです。
老舗のエステティックサロンではまだニードル脱毛を扱っているところもあります。
TBCやミスパリなどで施術を受けることが可能です。
施術に時間がかかるので脱毛を受けている側も大変ですが、時間がかかる分、施術代金も高くなります。
現在では針脱毛(ニードル脱毛)をメインにしているケースは少なく、光脱毛の補助的な役割として使うことが多いです。
例えばフラッシュ脱毛を施術することが難しい色素沈着の部分や埋没毛などには有効なので、部分的に使われることがあります。
レーザー脱毛やフラッシュ脱毛と比べても痛みがとても強いと言われていますので、わざわざ選ぶ必要は無いでしょう。

自宅で永久脱毛は可能なの?

永久脱毛の言葉の定義は、脱毛完了から一定期間過ぎた時点で一定の割合で生えてこなければ良いというものです。
脱毛先進国であるアメリカでは、最後の脱毛から1か月たった毛の再生率が20%以下の脱毛法を指します。
日本でもアメリカの定義を流用していますが、薬事法の関係で脱毛を扱っている医療機関でしか永久脱毛という言葉を使えません。
もしも家庭用脱毛器や脱毛サロンで永久脱毛ができますと言ったら、薬事法違反で会社やサロンが処分を受ける可能性もあります。
ですから永久脱毛ができるのは、脱毛クリニックだけということでしょう。
見た目の効果で言えば、医療レーザークリニックが最も少ない回数で生えてこない状態まで脱毛できます。
脱毛サロンで脱毛した場合には、平均して回数が2~3倍かかりますが、同じような状態まで持っていくことは可能です。
家庭用脱毛器は、サロンで使っているフラッシュ脱毛を小型化したようなタイプもあります。
よって繰り返し使えば、自宅でもサロンと同じくらいまで脱毛することは可能かも知れません。
ただし出力の調整など脱毛器の使い方は、素人が適当にやるのと、百戦錬磨のエステティシャンが脱毛するのでは大きな差があります。
例えばvio脱毛はどのように扱ったら良いのかなど、まるで分からないことも多く挫折する方も少なくありません。
脱毛エステで規定回数を脱毛してもらい、少し残った程度のムダ毛を脱毛するなら自宅で実践するのもメリットがあります。
永久脱毛の効果を最短で確実に得たいなら、医療レーザー脱毛に通うのが最も近道です。
価格的に尻込みする方もいますが、何種類も試して時間と費用を費やして、いつまでも脱毛が終わらないくらいなら最も確実性が高いのです。