プロウェーブは、医療用に開発された光脱毛器(IPL)です。
脱毛サロンでも光脱毛(フラッシュ脱毛)が採用されていますが、プロウェーブは医療機器なので、その効果は大きな差があります。
プロウェーブ(ProWave)770は、キュテラ社が開発した機器です。アメリカのFDA(アメリカ食品医薬品局)でも永久脱毛の効果があると認定されている実力ある機械です。
脱毛専用フラッシュランプを使った治療器で、ブロードバンドライト(BBL)という方式で脱毛をしてくれます。
プロウェーブの効果とメリット
①1つの機械で周波を変えることができます。
プロウェーブの一番の特徴は、1台で複数の赤外線周波を使い分けることができる点です。赤外線で熱処理をすることで脱毛機能を壊していきます。
770nmから1100nmまでの広帯域の波長を、場面ごとに選んで出すことができます。
プロウェーブでは、1台でレーザー脱毛の代表的機種(アレキサンドライト、ダイオード、ヤグ)の波長を使い分けることができるので、どんな毛質の人にも対応できる強みがあります。
肌色、肌質、毛質の濃い薄いに柔軟に対応して、一番効果的な波長を選び、照射してくれます!
770nm以下の短い波長は、火傷になる恐れがあります。肌の表面近くの表皮層にあるメラニンへ熱エネルギーが集中してしまうためです。この短波長は出さないのも安全性が高いという点で大きなメリットです。
②優れた冷却システムを搭載
サファイアコンタクト冷却という方式で、熱を与えると同時に肌の表面を冷却します。
光の照射するときの痛みを和らげると同時に、火傷や肌ダメージのリスクを減らしてくれます。
③照射スポットが大きい
スポットサイズが10mm×30mm(3平方センチメートル)と大きいので、1回の照射で広い範囲に施術ができます。
なので、従来のレーザー器よりも少ない回数で脱毛が終わり、短時間で施術が終わります。
また、照射スポットが四角形なので、照射漏れが少なく、2度うちの重複照射も避けることができて効率的です。
④美肌効果が高い
BBL(ブロードバンドライト)は、フェイシャルの施術でも使われている器械です。BBL光治療と同じ方式なので、脱毛しながら、同時に高い美肌効果が期待できます。
対応している肌悩み
シミ、くすみ、しわ、たるみ、ハリ、ニキビ
赤ら顔、毛細血管拡張症、そばかす、色素沈着
この点も通常のレーザー脱毛機にはない効果なので、メリットが大きいです。
プロウェーブの光は、肌内部のメラニンにも反応するので色素沈着の改善、ターンオーバー促進、コラーゲン生成促進という働きもあります。
⑤ダウンタイムがない
肌へあてる光は、レーザーよりも刺激が少ないので、脱毛後に肌ダメージもかなり少ないです。
完全にゼロとまでは言えませんが、ほとんどの人が問題なく普段の生活に戻っています。
その他の特徴
・ジェルを使います。
・アイシールドで目を保護しながら施術します。
プロウェーブで脱毛出来ない人
・ケロイド体質の方
・妊娠中の方
・過度の日焼けの場合
・肝斑
・アトピー
この点は、医療行為を行う病院の判断になりますが、他のクリニックとも変わらないと思います。
プロウェーブで 顔脱毛はどう?
顔の産毛も問題なく脱毛ができます。産毛への脱毛は反応しにくいので、波長を長くする、強く光をあてる必要があります。
プロウェーブなら波長を選択できるので、得意とも言えます。また、夏場に多少日焼けしてしまっても安心なのもメリットです。
また、特にBBL光治療が期待できるので、脱毛することで肌そのものがきれいになる点が大きいです。
脱毛エステでもこの美肌効果を強調していますが、使用する脱毛器の性能は大きく違うので、結果もかなり違うと思います。
各クリニックの顔脱毛の相場
クリニック | 回数 | 料金 |
---|---|---|
セイコメディカルビューティクリニック | 顔5回コース | 129,648円(税抜き) |
林間皮フ科クリニック | 顔全体 5回 | 155,000円(税抜き) |
フレイヤビューティークリニック | ビューティフルフェイス(顔全体)5回 | 40000円 |
プロウェーブを導入しているクリニックはまだ、あまり多くないようです。各クリニックも料金は様々です。
プロウェーブ脱毛の回数は?
各部位で5回~6回で永久脱毛完了が目安です。
この点は個人差も大きく3回で充分効果がでたという声もあります。
日本人への治療効果の検証では、脇であれば5回、膝下は3回程度で平均80%程度の減毛と残存する毛の細毛化を認めております。
引用 : momo-scc.jp
というデータもあります。
従来のレーザー脱毛器と大きく回数が少ないということはありませんが、医療脱毛全体の中でも回数、期間は少なくてすむと言えると思います。
1回目~3回目までは1か月半をあけて、4回目以降は2か月空けて照射するのが平均的なペースです。
プロウェーブ脱毛の痛みってどう?
冷却システムを採用しているので、かなり照射時の痛みや熱さは軽減されています。
でも、クリニック側では麻酔クリームや笑気ガスなどの利用も勧めているところがほとんどです。他のレーザー器に比べても同じくらいの痛みは覚悟しておきましょう。
肌を乾燥させないように日頃からきちんと保湿をしておく、日焼けをしない、痛いときはパワーを下げてもらう、ペースをゆっくりにしてもらう、最後の手段に麻酔クリームを有料でも利用するなどの対策で充分、痛みを和らげることはできます。
プロウェーブでvio脱毛できる?
クリニックではほとんどのところでVIO脱毛も施術しています。
VIOの毛は太く濃い場合が多いので、プロウェーブでもきちんと脱毛効果を期待できます。
ただ、ヘッドの大きさが10mm×30mmでm四角形なので、細かな肌の凸凹があるところは上手く照射できない場合があります。
※この点は、顔脱毛も同じです。小鼻まわりなど細かい箇所の照射は漏れが出る恐れがあります。
VIO脱毛をしっかりしたいという人は、プロウェーブとほかのレーザー器を併用しているクリニックを選ぶのも方法の一つです。