埋没毛とはどんなもの?

埋没毛とは毛穴から正しく毛が生えてこず、皮膚内で発毛して成長してしまった体毛のことを言います。
特にわきの下やVIO(陰毛)にできやすい特徴があります。
理由は毛が太いので、毛穴を上手く通過することができにくいからです。
またわきの下とVIOは、毛根から毛穴の距離が長いのも理由の一つです。
カミソリや毛抜き(ピンセット)などで、自己処理を繰り返したことも原因で起こります。
カミソリで自己処理をすれば、ムダ毛と一緒に必要な角質まで一緒にそぎ落としてしまい、ざらざらな鮫肌になることも。
毛抜きで1本ずつ抜くと毛穴が引っ張られて歪み、まっすぐに毛が生えてこない場合もあります。

長いタイプの埋没毛

正常に生えることができなかった、ムダ毛の埋没毛が皮膚内で長く成長するケース。
ぐるぐるととぐろを巻いたようになっていて、皮膚の上から透けて見える場合もあります。
長い埋没毛が多くあると、皮膚全体を見たときに青黒く見えて印象が良くありません。

しこり状の埋没毛

埋没毛が集まって皮膚や脂肪が溜まることで、しこり状になることがあります。
長期間に渡って埋没毛が続いたことで、皮膚の中で成長したことが原因です。
毛穴が塞がったことで、皮脂も表面に出てこられなくなったことでしこりになります。

埋没毛が腫れている

皮膚がプツッと盛り上がって、しこり状になった埋没毛のタイプ。
腫れたり場合によっては、かゆみを伴うこともあります。
毛穴が炎症を起こし毛嚢炎(もうのうえん)になっている可能性もあります。
毛抜きやカミソリを使って自己処理をした際に、傷がついて炎症を起こし赤ニキビのような見た目になります。

深い埋没毛

切断面が斜めになることで上に生えずに、皮膚の中で横向きに成長してしまいます。
カミソリで深剃りや逆剃りをした場合に深い埋没毛になりやすいです。
鋭角に切断された毛が成長する際に、毛穴の途中で引っかかって横に成長してしまうのです。
引き金になるのは肌の乾燥やムダ毛の自己処理ですが、埋没毛にも色んなタイプがあります。
なるべくならカミソリや毛抜きなどを使わずに、皮膚を良い状態に保つのがお勧めでしょう。
脱毛サロンに通う際にも事前に自己処理をする必要がありますが、最も毛抜きはNGだと言われています。
毛根近くから抜けるのできれいになりそうな気がしますが、無理な力で引き抜くため、毛穴が変形してしまうことも。
もし日常的に毛抜きで自己処理をしているなら、すぐにやめて電動レディースシェーバーなどにチェンジするのがお勧めです。
電動レディースシェーバーは、深剃りせずに正しく使えば角質を傷つけることはありません。
ただし肌の表面に出てきた毛を剃るだけなので、わきの下など濃い部分は特に全体が青黒く見えてしまう場合もあります。

埋没毛の治し方

顔や足などに出来てしまった埋没毛は、そのまま放置したり自己流で消毒した針などを刺して、ほじくり出す方も多いと思います。
でも自分で針や爪を使って皮膚を傷つけると、雑菌が侵入して炎症を起こして色素沈着を起こす場合もあります。
今生えている毛を無理やり引っ張り出しても、次に生えてくるときにはまた埋没毛になる可能性も高いです。
せっかく埋没毛を出したところで、カミソリや毛抜きで自己処理を続けたら同じことの繰り返しで肌の状態は悪くなります。
医療レーザー脱毛をすると、埋没毛にも大きな効果が期待できます。
クリニックによっても異なりますが、メディオスターNeXt PRO(ダイオードレーザー)などの医療レーザー機を使った治し方です。
毛根の黒い部分にアプローチして、破壊する方法で顔や足など全身の埋没毛を治療することができます。
普通に生えている毛なら自然に抜け落ちますが、埋没毛の場合は外に出てくることはできません。
でも毛根を破壊するので自然に生えてこなくなるので、時間が経てば徐々にターンオーバーで埋没毛も改善されていきます。
脱毛サロンの脱毛でも、医療レーザー脱毛ほどではないものの、同様の効果は得られる場合が多いです。
IPL脱毛やS.S.Cなどの光脱毛は、医療レーザー脱毛ほど毛穴の深部には到達しません。
それでも回数を重ねるごとに自己処理の回数も減っていき、徐々に埋没毛は減っていくと考えられます。
炎症が起きている状態では、脱毛時に炎症部分を避けて処理される場合もありますので、日頃からお肌の保湿やお手入れが肝心です。

皮膚科ではどんな治療をする?

皮膚科で埋没毛を改善する治療の一つにピーリングがあります。
ケミカルピーリングは薬剤を使って、肌の表面に蓄積した余分な角質を取り除く方法です。
皮膚科での治療とホームケアがありますが、よく分からないし費用がかかっても綺麗にしたいという方には皮膚科での治療がお勧めです。
ピーリングに使われる成分に、サリチル酸マクロゴールがあります。
痛みや副作用が少なく、ニキビやニキビ跡、色素沈着に効果的です。
また毛穴の開きを改善したりアンチエイジングにも使われています。
グリコール酸はフルーツ酸(AHA)の一種で、古い角質や毛穴に詰まった汚れを取り除くことができます。
埋没毛が起こる原因は、毛穴から正しく毛が出てくることができないことにあります。
乾燥などが原因で角質が硬くなって、毛穴から毛が出てこられなくなった場合はピーリングが有効です。
皮膚科でピーリングをしてお肌の状態を改善することで埋没毛も徐々に解消します。
埋没毛が原因で起きた色素沈着なども改善して、お肌全体がワントーン明るくきれいな状態になります。

自宅で埋没毛を改善する方法

埋没毛を自宅で解消するには、古い角質を除去して肌を保湿して柔らかい状態に保つことがお勧めです。
自宅で埋没毛を改善するために古い角質を除去する方法としてスクラブを使う方法があります。
ブラジリアンワックスといった、セルフ脱毛後の埋没毛に使う女性も多いのが特徴です。
細かな粒子の研磨剤が含まれた洗浄剤で、ターンオーバーを改善して新陳代謝を高めてくれます。
スクラブには色んな種類がありますが、埋没毛にはシュガースクラブかジェルスクラブがお勧めです。
シュガースクラブは肌への刺激が少なく保湿効果もあるとされ、乾燥肌の方でも安心でしょう。
ジェルスクラブも角質を取り除き、保湿する効果が期待できます。
スクラブと聞くと硬くてヒリヒリしそうなイメージを持つ方もいるかも知れませんが、ソフトな使用感のタイプもあるのです。
また埋没対策用クリームもお勧めで、角質を取り除くのではなくお肌を保湿して柔らかい状態に保ちます。
埋没毛は乾燥して硬くなったお肌にできやすくなりますので、クリームを使って毎日保湿を心がけましょう。
すぐに埋没毛が消えるわけではありませんが、良いお肌の状態を保つことで徐々に少なくなって解消できます。

そのまま放置したら?

埋没毛は何もせずに放置したらどうなるのでしょうか。
基本的にはお肌のターンオーバーによって排出されて、いつの間にか抜け落ちることが多いです。
お肌の状態が改善されれば、次に生えてくる毛は毛穴からしっかり顔を出すこともあります。
ですから基本的な角質除去や保湿を行うことで、徐々に埋没毛は改善されていくでしょう。
ただし今まで通りカミソリや毛抜きを使っていては、繰り返し埋没毛ができる原因になります。
カミソリや毛抜きを使っていると、絶えず毛が生えてくるので毎日のように自己処理をします。
埋没毛ができている箇所は赤くなって炎症を起こしたり、白く膿んでいる場合もあります。
それでも自己処理をしなければ、恥ずかしくて外にも出られない状態になってしまいます。
冬になって露出が少なくなり、ムダ毛を放置すればお肌の状態も改善するかもしれませんね。
でも急に薄着になるシチュエーションで、慌ててしまうこともあるかも知れません。
やはり医療レーザー脱毛をすることで、ムダ毛の悩みも埋没毛の悩みも同時に解消するのがベストな選択かも知れませんね。
自己処理は見栄えが悪いだけではなく、お肌の状態も悪化させる心配があります。
一度永久脱毛をしてしまえば、埋没毛もムダ毛も無いきれいなお肌を維持することができます。